会社員勤めをしているあなた、今の収入で満足していますか?
そう質問されて、「Yes」と答える人はどのくらいいるでしょうか?ほとんどの人が「No」と答えるでしょう。
それだけ今のサラリーマンの収入は余裕があるものではなくなっています。
そんな中「副業」を始めるという人が増えています。
副業は、本業を持っている人が本業とは別に収入を得ることをいいますが、副業にもいろんな分野があります。株、FX、せどり、ブログアフィリエイトなど・・・
そんな副業の種類の一つとして、Amazon出品を利用した副業があります。
Amazonって、企業やお店などが販売していると思っている人もいるかもしれませんが、個人でも出品ができるんです。
イメージ的には、販売をするので仕入れたものを売ってその差額を利益とするといった感じですよね。でも、実はそう単純でもないんです。
Amazonで出品して販売するためには、手数料が発生します。手数料のことを考えておかないと、せっかく売れたのに計算してみたら手数料を差し引くと利益がなくなってしまったという事態にも陥りかねません。
ここで、しっかりと手数料について詳しくご紹介していきますので、計算できるようにしましょう。
Amazon出品の手数料について
Amazonに個人で出品することができます。個人で出品するときにも手数料がかかります。
どのような手数料がかかるのかご紹介しますね。
Amazonでは、「小口出品」と「大口出品」という方法があります。
小口出品者・・・月に49点まで商品を販売する人
大口出品者・・・月に50点以上の商品を販売する人
1ヵ月の出品数で、小口出品者になるか大口出品者になりかが決まります。そして、それぞれの出品方法で手数料が異なってきます。
小口出品者の場合
1ヵ月の出品数が49点未満の人は、小口出品者としてAmazonで出品することになりますが、小口出品者としての手数料として、商品が売れると1点につき100円の基本成約料がかかります。どんな商品にも100円かかります。商品が売れたときに基本成約料の他に販売手数料とカテゴリー成約料がかかります。
なので、小口出品者として出品した商品が売れると
売上金=売却料-(基本成約料(100円)+販売手数料+カテゴリー成約料)
ということになります。
大口出品者の場合
小口出品者の1ヵ月の出品数が49点未満に比べて、1ヵ月の出品数が50点以上になると大口出品者として出品することになります。
大口出品者の手数料は、毎月販売するしないに関わらず、月額使用料が4900円かかります。
また、商品が売れたときに小口出品者でもかかる販売手数料とカテゴリー手数料がかかります。
大口出品者の場合は、
売上金=売却料-(販売手数料+カテゴリー手数料)
※毎月4900円の月額使用料
ということになります。
小口出品者には月額使用料がかからない代わりに1点販売につき100円の基本手数料がかかり、大口出品者には販売にかかる基本手数料がかからない代わりに月額使用料として4900円かかるというところが大きな違いです。
ただ、大口出品者になると出品できるカテゴリーが多くなり、購入者に多様な決済方法を選んでもらえるほか、一括出品ツールという便利な機能を提供してもらえるので1ヵ月にある程度販売数が見込めるようになったら早めに大口出品者に移行することをおすすめします。
FBA出品とは
Amazonで出品した商品が売れたら自分で発送をするのですが、FBA出品を利用すれば商品の保管場所に困ることもなく、発送にも便利です。
FBA出品をすると、商品をAmazon倉庫に送り保管してもらえますし、商品が売れたらAmazon倉庫から発送してもらえるので、商品をAmazon倉庫に送りこんでしまえば何もする必要がなくなります。
FBA出品をする上で利用料金はかからないので利用しやすく、商品保管料と配送にかかる配送料がかかるくらいなので手間が省けて便利です。
小口出品者、大口出品者に関わらずだれでも登録できるので、Amazon出品に慣れてきたらぜひ利用しましょう。
Amazon出品手数料の詳細について
小口出品者、大口出品者のそれぞれにかかる手数料についてご説明しましたが、ここで手数料を詳しく説明していきますね。
まず、手数料について
小口出品者・・・基本成約料(100円)+販売手数料+カテゴリー成約料
大口出品者・・・月額使用料(4900円)+販売手数料+カテゴリー成約料
小口出品者と大口出品者の違いは基本成約料か月額使用料かということです。
それぞれの手数料について詳しくご説明します。
基本成約料
小口出品者のみにかかる基本成約料。成約料なので、売れなければかかりません。
あくまでも出品している商品が売れたときにかかる手数料です。
基本成約料は出品している商品の金額に関わらず金額が決まっており、1つ売れると100円の手数料が加算されます。
例えば、1万円の商品が1点売れると100円の基本成約料がかかり、500円の商品が売れても100円の基本成約料がかかります。1ヵ月に1万円の商品3点、1000円の商品5点、500円の商品2点と金額の違う商品が合計10点売れたとしたら、基本成約料は1000円になります。金額に関わらず基本成約料の金額も一定ということですね。
1万円の商品が売れたときの基本手成約料100円は小さなものですが、500円の商品が売れたときの基本成約料100円は結構大きいですよね。
Amazon出品を始めるときは、まずは小口出品者からになると思いますが、ある程度販売のコツを掴んだら大口出品者の方が断然いいです。
販売手数料
基本成約料は小口出品者のみにかかりますが、販売手数料とカテゴリー成約料は、小口出品者、大口出品者に関わらず共通してかかる手数料です。
販売手数料は、販売した時にかかる手数料になりますが販売手数料は商品のカテゴリーによって手数料が変わってきます。
本・CD・DVD・ゲーム・文具・インテリアなど・・・15%
カー用品・おもちゃ・アウトドアなど・・・10%
カメラ・パソコン・楽器・大型家電など・・・8%
商品カテゴリーも細かく分類されており、カテゴリーごとに販売手数料が決められています。
全体的にみると販売手数料は8%~15%といったところですが、高いものでAmazonデバイス用アクセサリーが45%と一番高い手数料です。また、商品カテゴリーによっては売り上げによって手数料が変わるものもあります。
食品・飲料・・1商品あたりの売上合計が1500円以下で8%、1500円を超えると10%
腕時計・・・1商品あたりの売上合計が1万円以下で15%、1万円を超えると5%
金額によって販売手数料が変わるものには、他にも家具やペット用品美容品などがあります。
比較的高額で販売できるような商品の販売手数料がやすくなっている傾向にありますので、大型家電やパソコン、ゲーム機などはフリマサイトに出品するよりもAmazonで出品したほうが手数料が安く、利益が大きくなります。
カテゴリー成約料
販売手数料とカテゴリー成約料って何が違うの?って思いがちですが、販売手数料は出品している商品に必ずかかる手数料なのですが、カテゴリー手数料は決まった商品カテゴリーに販売手数料とは別にかかる手数料になります。
カテゴリー成約料がかかる商品カテゴリーとは、書籍、ミュージック、DVD・VHSビデオの4カテゴリーです。書籍は1商品が売れるごとに80円、他の商品カテゴリーは140円のカテゴリー成約料がかかります。
これら4カテゴリーは販売手数料に加算されますので、カテゴリー成約料がかかる商品を出品するときは、手数料を計算し忘れないようご注意ください。
Amazon出品の手数料の計算方法を覚えよう
Amazonに個人出品する場合の手数料についてご紹介してきました。
手数料には小口出品者と大口出品者で異なる手数料が発生することや、手数料にも種類があったり、出品する商品カテゴリーによって手数料が変わってくることも理解できたと思います。
これから実際に出品作業をしていくにあたって、Amazon出品で利益をだすために仕入れから販売までの価格設定をしていかなければなりません。
誰でも簡単に利益率がわかる方法をご紹介していきますね。
利益の計算方法
通常、商品の利益を考えるときは、販売代金から仕入れ値を引くと出てきます。
例えば、1000円で仕入れたものを8000円で売ると
8000-1000=7000
利益は7000円ということになります。
しかし、先ほど説明してきたように、Amazonには販売した時に手数料が発生します。なので、1000円で仕入れたものを8000円で売ると
(8000-手数料)-1000=利益
ということになるので、手数料の部分を明確にしなければなりません。
Amazonでかかる手数料は基本成約料+販売手数料+カテゴリー成約料だということは知っていると思いますが、大まかにいうと手数料は平均20%ほどになります。
なので、
(8000-(8000×0.2))-1000=5400
実際の利益は6800円ということになります。
Amazon出品での基礎計算式とは
利益の計算方法をご紹介しましたが、Amazon出品での手数料は20%と考えていいです。
なので、利益を計算するときには
(販売代金×0.8)–仕入れ値=利益
の計算式に当てはめて計算しましょう。
そうすると、だいたいの利益がわかるので仕入れも価格設定もしやすいです。
賢く利益を得る方法
先ほど、Amazon出品における利益の計算方法をご紹介しましたが、1つ例を出してみます。
商品A:仕入れ価格5万円、販売価格8万円
商品B:仕入れ価格2000円、販売価格2万円
この2つの商品の利益を計算してみましょう。
商品A
(80000×0.8)-50000=14000
商品B
(20000×0.8)-2000=14000
仕入れ値及び販売価格は全然違いますが、この2つの商品の利益はどちらも14000円です。
どちらも同じ利益なのですが、よく見てみましょう。
商品Aは、仕入れるのに5万円を必要としています。一方商品Bは、仕入れ値は2000円です。同じ利益を得るのに、最初の初期投資で48000円の差があります。
あなたならどちらの商品を仕入れたいですか?もちろん初期投資が少ないほうですよね。
このように、同じ利益が得られる商品でも、初期投資を少なくして大きな利益を上げていきたいものです。
利益と利益率の違い
このように、同じ利益が出るものでも、初期投資が少なくて済む場合があります。
先ほどの商品Aと商品Bは、同じ14000円という利益を出していました。
商品価格は違えど、利益は同じです。
ここで、最も重要視してほしい利益率に注目してみましょう。
利益÷仕入れ値=利益率
これが、利益率の考え方です。
商品Aは、5万円で仕入れて14000円の利益を出しました。商品Aの利益率は
14000÷50000=0.28
商品Aの利益率は28%です。
商品Bは、2000円で仕入れて14000円の利益を出しました。商品Bの利益率は
14000÷2000=7
商品Bの利益率はなんと700%になります。
同じ利益が出ているものでも、利益率で考えると全く違いましたね。
Amazonで出品する商品を見定めるときには、利益ではなく「利益率」で考えると、より効率的に利益を得ることができます。
Amazon出品は、手数料が細かく設定されているので一見難しい感じがしますが、手数料を含めた利益の計算方法を知ることで簡単に利益を計算できるので、まずは実践してみましょう。
Amazonには、初期手数料がかからない小口出品という方法があるので、まずは出品して販売の流れをつかんでいくと、次につなげていけます。
Amazon出品を利用して、しっかり稼いでいきたいですね。