電子書籍「コミュ力で得する上司と損する上司: 部下の能力を最大限に引き上げるコミュニケーション術」

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人間関係を円滑に回すためにあらゆるコミュニケーションとは必要不可欠なものですが、その手法を間違えてしまえばお互いに遺恨を残す結果となることもコミュニケーションで陥りがちな難点です。

相手のためにと発言した助言でさえ好ましくない反応が相手から返ってきてしまったり、本気だからこそ正直に自分の気持ちを伝えてみたら相手の逆鱗の触れてしまったりとなかなかセンシティブなのがコミュニケーションの特性でもあります。

相手の心の中を覗きでもしない限りはその本意を完全に汲み取りその意思に添える対応を繰り出す事はとてつもなく困難なことですよね。

例えば悩み事を解決する手伝いをどうにかしてあげようと助言をしてみたら、相手はただ話を聞いて欲しいだけだったというどこにでもある話からもわかるように、相手が発する言葉と本当の要求が矛盾していることもしばしば見られます。

話し合いの場において相手が本当に望んでいる要求でありリアクションを正しく得られていないことが原因となってミスコミュニケーションが発生してしまうようですが、例え悪気など一切なく相手のためを思ってとった言動が、想像もしていなかったようなよくない結果を引き起こしてしまった経験はされた方も多いのではないでしょうか?

つまりコミュニケーションにおいて、その相手の真意を見極めることとはとても複雑で難解なのだということです。

仕事の場においては、部下と上司の他、客とのやり取りなど正式な会話を進める機会が多いため、言葉遣いに気をつけている人は多い割に、話すときの態度に気をつけている人は案外少ないように見受けられます。

言葉ではない意思を伝える姿勢、つまり非言語コミュニケーションこそ人の意思疎通において7割を占めるむしろメインのコミュニケーションとなっていることをご存知でしょうか?

このことからもわかるようにいくら言葉遣いだけに気をつけていても話を聞くときの態度が悪いのであれば、相手から話を真面目に聞いていないと判断されたり、もう話したくないという感情さえも芽生えさせて、その話の場は失敗に終わるケースがあるように、コミュニケーションとは相手の話を聞く姿勢により、相手からのあなたの位置付けや印象がが著しく変わってしまうことがあるのです。

それではそのように相手から好ましくない反応をされてしまう原因となるやってはいけないコミュニケーションとはどういったものなのでしょうか。

その種類は様々ですが、もっとも好ましくない手法は人格否定や相手の尊厳を損なうことに繋がるコミュニケーションだという事は間違いありません。

このコミュニケーションをしてはいけないのは当たり前の最低条件と言っても過言ではありませんし、なにより人格否定や相手の尊厳を損なうことに対して配慮のないコミュニケーションをとってしまうこと自体、あなたの人間性と人間関係内においての位置付けを落としてしまうことに繋がってしまう恐れがありますので、まずこの部分はよく理解した上でじっくりとコミュニケーションを取っていくことをお勧めします。

人格否定や尊厳を損なうことに繋がるコミュニケーションの例をわかりやすいところからあげるのならば、普段からだらしがないから遅刻するのような伝えたい事実の理由づけに相手のよくない特性を加えて伝えるコミュニケーションのことを指します。

こういう言い回しは気づかずに使っている人も多いのかもしれませんし、相手の普段の行いを指摘しているだけと簡単に括られてしまいがちです。

しかし実は相手の性格や人格まで攻撃してしまっている結果となっているのです。

ありがちなことではありますが、この手法を使ってコミュニケーションをとっている本人にしてみればそんな気は毛頭ないと思うのかもしれませんが、コミュニケーションとは受けた相手の印象により良し悪しを判断されるものではないでしょうか?

ですから少しでもこの部分に関して気になるところがあるようでしたら、早期の改善を試みておいて損はないと思います。

このコミュニケーションをとってしまっている例として、本来は遅刻しないようにするということを伝えたいはずなのに、相手は責められているという気持ちからあなたに対して一緒にいたくないという負の感情を持ち始めることとなるケースは比較的身近なのではないでしょうか?

不必要な人格否定により必然的に本来伝えたかった要点もかえって伝わりにくくなり、相手のあなたへの抵抗感だけが増幅して逆効果になってしまうことは想像に容易いかと思われます。

そして最終的には好んで接したくない相手という悪印象を持たれ、信頼を失ってしまう原因となってしまうことも避けられない状態に陥ってしまうのです。

仮に話題となっている人物のいないところでその人のことを先の例のようにいうことになった場合、その人物にその言葉が直接届くことがなかったとしても、聞かされた相手はあなたのことを本人のいない陰で否定する人だと知らずに位置付けることとなるでしょうから、この種のコミュニケーションはとにかく自分の相手からの位置付けや信用を下げてしまいます。

しかもこの人は自分のことも陰で何を言っているのかわからないという認識や疑惑から、できるだけ接触したくない人という位置付けにされてしまうかもしれません。

ですから相手の言動が目に余るが故ということもわかりますが、あなた自身のことを考えればやはり良い手段ではないということを理解して、人格・性格の攻撃となる言い方は控える方が得策かもしれません。

そうしたことを踏まえても、仕事上でならば特に負の情報を含めない事柄の伝達のみのほうが、相手にも受け入れられやすく効果的な上、生じるであろう様々なコミュニケーションにおいてのリスクから回避できることでしょう。

上記のように良好な人間関係が前提であっても尚、双方が真剣に話し合う結果センシティブな部分を含めるコミュニケーションであるが故に、あなたが相手の発言に対して誤った反応をとってしまうことは大問題に発展しかねません。

それでは具体的に当たり前にある人間関係で生ずる本音の話の中で、やってはいけないコミュニケーションとはどういうものなのかについていくつかお伝えしたいと思います。