第5章 つみたてNISAの資産運用で2000万円を達成!

第3章で複利の効果についてご紹介しましたが、実際、具体的な数字を資産運用シミュレーションで算出してみたいと思います

資産運用シミュレーション

投資初心者におすすめなeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)をつみたてNISAで購入した時の資産運用シミュレーションをしていきます。

つみたてNISAは年間40万円まで投資することが可能なので、最大限投資したとして、毎月33,333円をeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に投資します。

また、つみたてNISAの最大投資期間である20年間積み立てていきます。

さらに、第2章でご紹介しましたが、つみたてNISAには専用の口座開設が必要です。その中で、「楽天証券」についてご説明しましたが、楽天証券でつみたてNISA口座を作り、楽天クレジットカードからの引き落としにしておくと毎月100円につき1ポイントが貯まるということをお話ししました。

なので、楽天証券でつみたてNISA口座を開設し、楽天クレジットカードでの引き落としで毎月33,333円投資していくうちの333円分のポイントを受け取り、それを同じくeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に再投資していきます。

平均年間運用利回りについて、S&P500の運用利回りは第3章でご紹介した通り、インフレ率を考慮して67%程度です。

実際運用していくときは、NASDAQの方が運用利回りがよく、NASDAQに連動する投資信託もおすすめですが、比較的安全で安定しているS&P500を投資初心者にはおすすめしているので、資産運用シミュレーションはS&P500を使っていきます。

S&P500の運用利回りを7%と仮定し、楽天クレジットカードでの引き落としで毎月もらえる1%分のポイントも再投資に回せるので、運用利回りと合わせて8%として考えていきます。

つみたてNISAで毎月33,333円をSBI-SBI・バンガード・S&P500・インデックスファンドに20年間投資していきます。その時の年間利回りを一律8%で運用していきます。

さて、20年後はどうなっているでしょうか?

金融庁のホームページにある資産運用シミュレーションに入力してみると、答えはすぐにわかります。

なんと、19,633,818円になりました。2000万円積み立てができています。

「老後の資産は2000万円必要」だといわれていますが、その2000万円がつみたてNISAだけで解決できてしまいました

これはあくまでも安定した年間利回りで計算しているので、必ずしも2000万円になるかといえばそうではなく、目安にしかすぎません。20年後ふたを開けてみると、予想をはるかに下回っているかもしれませんし、逆に大きく上回っているかもしれません。

ただ、「ウォール街のランダム・ウォーカー」という投資本では、これまでの株式市場の動きから10%の利回りを実現することが可能だといっています。

投資のプロや投資関係の記事、専門家の意見でもインデックス運用では4%を下回ることはないといわれているので、先ほどシミュレーションした8%には届かないにしても、毎年最低でも4%からいい時で10%の年間利回りを実現できるのではないかと考えています。

先ほどのシミュレーションで楽天クレジットカードで引き落としをした、1%分のポイントも加味すると、楽天証券でつみたてNISAをしていけば、年間利回りは5%~11%で運用できるということになります。

気になる人は、それぞれのパーセンテージで20年間にどれだけ積み立てができるのか試算してみるといいでしょう。

一つ、付け加えておきたいことは、実際に購入した商品の価格が上がったり下がったりすることも気になるのではないでしょうか?

積み立てとはいえ投資をしているので、その商品の価格が下がってしまうと元本割れするかもしれません。

実際価格変動はありますが、金融商品を保有していることによって「配当金」が受け取れます。金融商品の価格だけでなく、配当金も年間平均利回りに影響を与えているので、S&P500のインデックスの値上がりが乏しくても配当金で年間利回りを支えています。

4章でご紹介しましたが、ETFは配当金が直接購入者に支払われるため、20%の税金を差し引かれて受け取り形になります。

また、投資信託だと配当金は自動的に再投資に回されるので、20%の税金を差し引かれることなく配当金の分はすべて再投資できます。

税金が引かれない分投資信託の方がいいように思いますが、アクティブに運用をしていきたいのであれば、すぐに購入、売却ができるETFの方がやりやすいでしょう。

私は、投資初心者ならば、ある程度ほったらかしでも自動的に積み立てしていける投資信託がおすすめですが、あなたがどのような目的で投資していくのかによって、ETFか投資信託を選んでいきましょう。

シミュレーション作成先

金融庁HPの資産運用シミュレーション

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html