何か目標ができた時、人は目標に向かって「努力」しますよね?
でも、努力って実際どういうことをいうのかと聞かれると困りませんか?
努力はいいようにも聞こえますが、「苦労する」「大変だ」というイメージが私にはあります。
子供の頃「努力遠足」というものがあって、弁当とおやつではなく、握り飯とお茶をもって険しい山を登るという遠足がありました。
その頃も「努力」とは苦しい思いをするもんだと思っていた記憶があります。
ここでは、努力とはいったいどういうものなのかをご紹介したうえで、有名な努力家たちの名言を元に努力の意味を探っていきます。
努力の持つ意味とは?
努力の持つ意味とは、「こうなりたい」という自分の願いや目標に向かってコツコツと地道に励むことです。
例えば「医者になりたい」と思えば、大学の医学部に入るために勉強したり、医学部に入ってからも勉強に励み、研修医として医師としての勉強をするといった工程が「努力」になります。
どんなに辛くても投げ出したくても、「こうなりたい」という願いや目標があるから頑張れるということです。
ただ、努力は人に決めてもらうものではなく、これが努力だと言えるものはありません。
自分が目標に対して頑張ることが努力であり、努力をしたことによって、目標が達成できたときに初めて周りが努力家として評価してくれることになります。
努力が苦にならなくなる考え方とは?
目標や願望があっても、努力できる人とできない人はいますよね。
また、努力をきつい、苦しいものととらえる人もいれば努力が何ともない人もいます。
努力が苦になる人には、努力続けていくことはとても大変なことです。
いかにして努力を苦にならないように継続していくかということはとても重要です。
ここでは、努力が苦にならない人の考え方をご紹介していきます。
努力の過程で成長している自分に気づける
努力は、目標や願望を達成するためにひたすら頑張らなければなりません。
いくら頑張っても目標になかなかたどり着けないと、努力を続けていくのが難しくなります。
そして、努力が苦になり諦めてしまいます。
努力が苦にならない人は、努力の結果を常に見ているのではなく、努力の過程に焦点を当てています。
「今、目標に向けて歩き出した」「今日はここまで近づいた」と、日々努力してここまで成長できたということをしっかりと意識しているんです。
そうすることで、目標にはたどり着けなくても自分が努力することによって、目標に近づくためにこれだけ成長したという成長過程を実感することができます。
成長が自分で感じられると、また目標に向かって頑張ろうという気になれます。
努力をいつもの日常ととらえる
努力とは、今まで達成できなかったことにチャレンジしていくことなので、どんな人でも苦労を感じていることだと思います。
しかし、努力が苦にならない人は、努力を努力だと意識せず、いつもの日常の一部だととらえているので苦になりません。
毎日の生活の中に取り入れることができれば、努力を苦に感じることはないでしょう。
環境を整えることから始めている
目標に向かって努力しようと思っても、周りに邪魔されたりつい傍にあるものが気になって気がそれたりということよくあると思います。
努力しようと思っても環境に邪魔されているので、なかなか努力が続かない、そういったことを解決しているのが、努力家の環境から整えておくということです。
誰でも、きつい、苦しいことから抜け出すために周りの環境に依存しやすくなります。
でも、努力が苦にならない人は、環境づくりをきちんとしています。
例えば、トレーニングスペースを設けて集中してできるようにしたり、お気に入りのウェアを切ることでテンションを上げれば、努力も持続することができます。
努力がどんなものかを自覚している
「頑張らなきゃ」と思って努力している人は、自分を追い詰めてしまっているのでなかなか努力が続きません。努力し続けるためには、努力とはどういうものなのかを自覚しなければなりません。
努力が苦にならない人は、努力とは、目標に向かって頑張るものだという明るい未来を想像しているんので、苦しいと感じているときでもそれは努力の一部だという認識をもって頑張ることができます。
挑戦する気持ちで努力することができる
苦しいと思うと気持ちがマイナスになって、やる気が起こりません。
努力が苦にならない人は、努力の結果得られたものをたくさん持っているのです。
例えば、「今日は目標に向けてここまで頑張ることができた」「今日は今までできなかったこれができるようになった」など、目標に達しなくとも今日できた成果でしっかり自分をほめることができています。
自分に褒めるというご褒美を上げることで、また明日目標に向かって努力しようという気持ちになります。
自分の目標や夢をしっかりと持っている
夢や目標を叶えている人を見て、「あの人いいな」「あの人みたいになりたいな」という憧れはあっても、自分の明確な目標や夢がない人は努力が続きません。
人のことをうらやましがるばかりではなく、自分自身にしっかりと目標や夢を持っていくことが、努力を続けていけるコツです。
努力したことそのものに価値を置くことができる
努力しても思うように成果が挙げられないと、「やっぱり無理だったんだ」と諦めてしまいがちです。
努力が苦にならない人は、努力することに価値を置いています。
努力の結果も大事でしょうけど、努力することは必ず自分が成長する糧になると信じて努力しているのです。
結果ばかりを気にしていては、努力は続きませんが、努力することに意味を見出せると努力を続けていくことができます。
努力家の名言10選
世界で名を挙げている有名人たちは、努力を惜しまず続けてきています。
この努力家たちが、どのような気持ちで努力を続けてきたのかを名言集としてまとめましたので、ご紹介していきますね。
ぜひ、自分のものとして受け止めていただければと思います。
名言集1 マイケル・ジョーダン
「目標を達成するには、全力で取り組む以外に方法はない。そこに近道はない。」
マイケル・ジョーダン氏は世界でも有名なバスケットプレーヤーです。
バスケットプレーヤーとして身体的に恵まれていたかもしれませんが、本人は努力なしには目標は達成できないことを明言しています。
全力で取り組んでこそ、目標が達成できるんですね。
名言集2 ゲーテ
「自分一人で石を持ち上げる気がなかったら、二人でも持ち上がらない。」
小説家ゲーテ氏の名言です。
人は一人ではなかなかできないものですが、自分自身がやる気がないので人に頼ったところで目標を達成することはできません。
まずは自分がやる気を出して、自主的に始めないことにはそこに人は介入できないということを意味しています。
名言集3 王貞治
「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。」
プロ野球選手として一世を風靡した、王貞治氏の名言です。
自分自身はピッチャーとして活躍したかったにもかかわらず、バッターとしてのプロ野球人生を歩むことになりました。
しかし、自分の本望ではないにもかかわらず、ホームランの世界記録をたたき出すことができたのです。
それだけ、王氏は人に言えないくらいの努力をしてきたことが想像できるでしょう。
努力して報われた、本人の経験から来る名言です。
名言集4 松下幸之助
「石の上にも三年という。しかし、三年を一年で習得する努力を怠ってはならない。」
Panasonicの生みの親、松下幸之助氏の名言です。
松下幸之助氏は多くの名言を残していますが、この明言は特に教訓が多いものとして有名です。
師を頼れば、三年で習得できるものだけれど、さらに自主的に学ぶことができれば三年分の知識を一年で習得できるというものです。
自分で努力することが、目標達成への時間を短縮してくれるんですね。
名言集5 イチロー
「小さなことを重ねることがとんでもないところに行く、ただ一つの道。」
メジャーリーグでも大活躍した、イチロー氏の名言です。
イチロー氏といえば、プロ野球選手になることを小学生のころから明言していたことで有名ですよね。
毎日コツコツと努力を重ねていくことが、目標達成への道だと自身の経験を元に教えてくれています。
努力をしているというよりは、努力が日々の生活の一部になっているんですね。
名言集6 渋沢栄一
「もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である。」
国文学学者、渋沢栄一氏の名言です。
渋沢氏は、満足という言葉をマイナス的な意味でとらえています。
衰えるときは何も考えないときだということですね。
努力は一生涯し続けること、それが人生そのものだということを意味しています。
名言集7 林修
「努力は裏切らないって言葉は不正解だ。正しい場所で、正しい方向で、十分な量なされた努力は裏切らない。」
予備校の人気講師として有名な林修氏の名言です。
林先生も、努力についての明言を残しているんですね。
がむしゃらに努力するのではなく、計画的に目標に向かって努力すれば、努力は必ず報われるということをいっています。
努力はただするのではなく、本当に目標に向かっているのかを常に意識しながら行うことが大切です。
名言集8 ダルビッシュ有
「練習はうそをつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。」
メージャーリーグで活躍している、ダルビッシュ有氏の名言です。
彼もとても努力家として有名ですが、どのように努力すればいいのかということを熟知している人の言葉です。
練習量が努力した量ではなく、頭で考えて本当に意味のある努力をしないと結果は出ないということを教えてくれています。
名言集9 井上靖
「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る。」
文学者、井上靖氏の名言です。
努力は前向きにするものだということです。
不満が出る人は、努力の結果が出ないことを人のせいにしていることが多く、人に責任を転嫁することは努力とは言えません。
努力をするのは自分自身なので、常に前向きに希望をもって取り組むことが重要です。
名言集10 アインシュタイン
「天才とは努力する凡才のことである。」
物理学者のアインシュタインの名言です。
天才と言われているアインシュタインですが、己が天才ではなく凡人であることをしっかりと認識しています。
凡人でも努力すれば天才といわれるようになるんだということを、自分自身の人生から示しています。
さいごに
努力の本当の意味がお分かりいただけたでしょうか?
名言集は、何度読み返しても新鮮で、努力という言葉の真意を教えてくれているように感じます。
誰しも、努力をすれば目標や願望を成就することができます。
名言集を頭に叩き込んで、正しい努力をしていきましょう。